住まいの空気質を大切にする理由
1日に家の中で吸う空気の量…、その重さはなんと「18kg」!
人が一日に最も多く摂取するのは「空気」です。人体の物質摂取量をみると、食べ物7%、飲料8%に対して、空気は83%にもなります。摂取する空気の中でも、自宅での摂取率は57%にもなり、重さにすると18kgにもなると言われています。毎日の生活において空気の質が身体へと大きく影響することが分かります。口にする食べ物や飲み物に関しては、食品添加物等を気にされる方も多くいらっしゃいますが、その何倍もの量を摂取する「空気」にも気を配り、空気の質を向上させることが大切なのです。質の良い空気は、健やかで健康な毎日に欠かせません。
大人より子どもの方が影響されやすい
家の中で舞い上がった、埃などのハウスダストや花粉は、床面へと落ちていきます。子どもは大人に比べて身体も小さく身長も低いため、床面に近い空気を吸い込んでいます。その為、子どもの方が、空気の質による身体への影響が大きくなると考えられます。
室内の空気質を低下させる汚染物質
室内には、呼吸による二酸化炭素、生活による水蒸気、におい、建材や家具などからでるホルムアルデヒドなどの化学物質以外にも、ダニ、ハウスダスト、花粉、黄砂、PM2.5などの微粒子による汚染があります。健康のためには、これからの汚染物質を効率的に室内から排除することが大切なのです。
換気とは
換気とは、外からの新鮮な空気を室内に給気し、室内の汚れた空気を室外に排出することを言います。この換気の方法には、窓やドアを開放することで自然に空気が流れる「自然換気」と、壁・天井・床などに口を設けて強制的に換気をおこなう「機械換気」があります。一昔前の住宅は、気密性も低かったため、家の中に隙間風が入ることで自然と換気もされていましたが、昨今の住宅は気密性が高いため、強制的に換気をおこなう必要があるのです。
24時間換気システムとは
24時間換気システムとは「常時換気」とも言い、その名の通り一日中、常に室内の空気が循環される仕組みのことです。窓を開けなくても、絶えず空気の入れ替えがされているイメージです。一方、キッチンや浴室についている換気扇は「局所換気」といい、換気をおこなう範囲が狭いため、家中の空気を循環することはできません。
24時間換気システムの種類について
給気と排気それぞれを、自然におこなうか、機会を設けておこなうかの組み合わせにより、換気方法が3種類に分けられます。
第一種換気とは
給気も排気も機械でおこなう換気方法です。給気口、換気口のどちらにも機械が稼働しているため、空気の循環効率が最も高い換気方法になります。気密性の高い住宅には一番適しています。
第二種換気とは
給気は機械、排気は自然におこなう換気方法です。給気口にのみ機械を稼働させ室内の気圧を高めることで、自然に排気される仕組みです。常に新鮮な空気を取り込むため、病院の手術室や無菌室などに採用されることの多い換気方法になります。
第三種換気とは
給気は自然、排気は機械でおこなう換気方法です。排気口のみ機械を可動させ室内の空気を外に排出することで、自然と室内に空気を取り込む仕組みです。一般住宅で最も多く採用されている換気方法になります。
24時間換気システムの特徴
シックハウス症候群の緩和
建材や家具などから出るホルムアルデヒドなどの化学物質を吸い込むことで、シックハウス症候群を招く恐れがありますが、24時間常に空気が循環されていることで、室内に化学物質が滞留しないため、シックハウス症候群の抑制につながります。
カビや結露の防止
押入れなどに仕舞っている布団や衣類などがカビてしまう原因は、空気が滞留してしまうことで湿気がこもることです。家中が常に換気されていることで、カビや結露の発生の抑制につながります。
花粉症の軽減
窓を開けずに換気ができるため、春や秋など花粉の多い季節などでも、花粉が家の中に入り込みにくくなります。花粉や黄砂が多い季節は、洗濯物を外に干すのも気が引けてしまいますが、家中が常に換気されていることで、室内干しも可能になります。
家の耐久性の保持
家中が常に換気されていることで、表面結露(窓の表面に結露が発生)や、内部結露(壁内や床下で結露が発生)の抑制につながります。表面結露は、見た目で分かる範囲で発生するため対処ができますが、内部結露は、目に見えないところで結露が発生してしまうため、手の施しようがありません。見えないところで結露が発生すると、家を支える柱などが腐ってしまい、シロアリ発生するなど耐久性が低下してしまいます。24時間換気(常時換気)は、家自体を長持ちさせるためにも非常に重要なことなのです。
第一種換気「MAHBEX澄家」とは
24時間換気システムの中でも、空気の循環効率が一番高い「第一種換気」を採用した計画換気システムです。さらに、「全熱交換型」の換気システムなのです!
お家の空気清浄機「高性能フィルター」
屋外給気口には、花粉もPM2.5も通さない2重構造の高性能フィルターを採用。外からの微粒子を室内に取り込まないようにフィルターがキャッチしてくれます。外にフィルターがあるため、家の中に虫も入り込みづらい、お手入れもカンタン、と嬉しいメリットがたくさん!
冷暖房費削減につながる「全熱交換システム」
高性能フィルターを通った新鮮な空気が、さらに熱交換素子を通ることで、熱交換(冷たい空気⇔暖かい空気)されます。冬の寒い時期であれば、外気の冷たい空気をそのまま室内に給気する第三種換気とは違い、暖かい空気に温度変換されてから給気するため、暖房効率を上げることができるのです。また、熱交換は電力を使って温度変換している訳ではなく、ミルフィーユのような多重構造の特殊なフィルターを採用しているため、経済的なのも「澄家」の特徴です。
壁面ではなく床面から排気する理由
アレルギー症状を引き起こす、家の中のカビやダニなどの死骸や糞は、床面30㎝以下に多く漂っています。また、舞い上がった埃などは、時間が経つにつれ床面へと落ちてきます。そんな床面をハイハイする赤ちゃんや身長の低いお子様は、大人に比べて汚れた空気を吸い込んでいることになります。一般的な排気ガラリが壁や天井に設置されていることに比べ、「澄家」の排気ガラリは床面に設置されているため、これらのアレルゲン物質や埃などを合理的に除去(排気)してくれるのです。
断熱と換気の関係性について
MAHBEX「澄家」は、床下換気になります。全熱交換システムで温度変換された空気が床下に放流される仕組みです。その為、床下となる基礎(コンクリート部分)の空間の温度がとても重要になります。コンクリートは、熱を通しやすく保ちやすい特性があります。冬の寒い時期であれば、床下は外気と同じようにひんやりと冷えた空間になるのです。MAHBEX「澄家」の全熱交換システムで暖められた空気も冷えてしまっては意味がありません。そこで、第一種換気システムのMAHBEX「澄家」を採用する場合は、基礎断熱がマストです。
基礎断熱とは
基礎の内側に断熱材を貼る工法のことです。熱を通しやすい特性のあるコンクリートに断熱材を貼り、冷えた外気が床下につたわる前にシャットアウトするのです。「基礎断熱+全熱交換システム」で、暖房効率も上がり、さらに省エネにつながります。
気密と換気の関係性について
家の隙間が少ないことで、給気口から排気口に空気がスムーズに流れますが、隙間が多い家の場合、壁や天井などの余計な隙間から空気が出入りしてしまうため、思うように空気が流れずショートサーキットを起こしてしまいます。換気効率を高めるためには、気密性の高い住宅である必要があります。それは、一般住宅に採用されることの多い第三種換気でも第一種換気でも同じことが言えます。