間取りから考える、省エネ住宅にするには?
皆さんはどんなお家が理想ですか?
広くてのびのびできるリビングが良い!
窓が多くて吹き抜けがあって開放的な空間がいい!
家事動線を考えて扉がなくて回遊できるほうがいい!といった声をよく聞きます。
広くてのびのびできるリビングが良い!
窓が多くて吹き抜けがあって開放的な空間がいい!
家事動線を考えて扉がなくて回遊できるほうがいい!といった声をよく聞きます。
一生に一度の大きな買い物となると夢が膨らみますよね。しかし、お家を建てる際に「家の性能に」ついて何も知らないままだと理想のお家ができたとしても暑かったり、寒かったり・・・そういった家の場合、光熱費がどんどん上がっている今、光熱費を抑えるためにエアコンを我慢をしなければならないお家になってしまいます。
「見た目のデザイン」は目に見えてわかりやすいですが、「性能のデザイン」は目に見えないですが、非常に重要になってきます。
「見た目のデザイン」は目に見えてわかりやすいですが、「性能のデザイン」は目に見えないですが、非常に重要になってきます。
ぶどう型の間取り〜廊下でつながる個室がたくさんの部屋〜
例えば、皆さんのおじいちゃん、おばあちゃんのお家を思い浮かべてみてください。
玄関を入ると廊下があって、廊下に各個室がついているお家が多いかと思います。
いわゆる「ぶどう型」と言われる間取りです。
それに対して、最近のお家は玄関を入るとすぐにリビングがあり、ダイニングやキッチンとつながっていてさらに畳コーナーも一緒の空間にあってと扉や壁で仕切り、廊下でつなぐのではなく一体になっているお家が多いです。
玄関を入ると廊下があって、廊下に各個室がついているお家が多いかと思います。
いわゆる「ぶどう型」と言われる間取りです。
それに対して、最近のお家は玄関を入るとすぐにリビングがあり、ダイニングやキッチンとつながっていてさらに畳コーナーも一緒の空間にあってと扉や壁で仕切り、廊下でつなぐのではなく一体になっているお家が多いです。
りんご型の間取り〜広い空間で過ごす間取り〜
最近のお家は「りんご型」と言われています。昔は今ほどお家の性能がよくはなく、各個室を壁で仕切って廊下でつなげなければ快適に過ごせなかったのです。
そのため昔のお家には必然的に廊下というものがありました。しかし、廊下はただ人が通る場所です。廊下でテレビを見たり、本を読んだり、ご飯を食べたりはしないですよね。ただ人が通る場所ってもったいなくないですか?
そのため昔のお家には必然的に廊下というものがありました。しかし、廊下はただ人が通る場所です。廊下でテレビを見たり、本を読んだり、ご飯を食べたりはしないですよね。ただ人が通る場所ってもったいなくないですか?
ただ人が通る場所ならその場所をリビングにしてリビングを広げたり、その分欲しかったけどできなかった書斎にまわせたりしたほうが有効活用できていいですよね。
りんご型間取りで注意する点
ただ、何も考えずに扉や壁で仕切らない廊下のない「りんご型」のお家をつくるのは危険です。性能が低いお家で「りんご型」にすると寒かったり、暑かったり、光熱費がものすごくかかったり、逆に、性能が高いお家で「りんご型」にするとエアコン一つでリビング一体が快適になります。また、吹き抜けをつくったり、大きな窓をつけたりすると開放的になるのですが性能が低いお家だと快適に過ごすことはできなくなります。性能がいいお家だと吹き抜けを通して2階までも快適になったり、窓を大きくとっても快適で結露もおこらなかったりします。
理想のお家にするためにはデザインだけを重視するのではなく性能をちゃんと担保したうえでデザインを考えなければ、こんなはずじゃなかったのにと失敗してしまいます。
デザインと性能の両立が大切です。
パッシブデザインとは?
「パッシブデザイン」ということばを聞いたことがありますか?
冷暖房機器や照明などの人工物をできるだけ用いずに、風や太陽光など自然のエネルギーを建物内に取り入れることにより、快適な居住空間を確保することを目指した設計手法のことです。つまり、電気を使わないでも風や太陽を使ってお家を快適にするということです。
光熱費を抑える効果も!
現在、皆さんもご存じの通り電気の料金がかなり上がっています。2021年1月と比べて現在は1.5倍も値上がりしています。今後も値上がりし続けるともいわれ、光熱費が家計を圧迫することは間違いなく確実です。そんな光熱費をお家のデザインによって抑えられたらうれしいですよね。そこで「パッシブデザイン」を取り入れることでエアコンや電気の光熱費が抑えられ家計の負担を軽減することができます。
パッシブデザインで重要な窓
「パッシブデザイン」の特徴の一つは「窓」です。しかし、ただ単に窓をあちらこちらに設けたらいいというものではありません。朝日や昼間の太陽の光はぜひとも取り入れたいですが、夕方の西日はまぶしすぎ、暑すぎるためあまりお家の中に取り入れたくはありません。
「パッシブデザイン」で太陽の光を取り入れ、お家の中が明るく暖かくなり、さらに高気密高断熱の高性能住宅だとその暖かさを保ってくれます。また、同じ壁面に二つ窓を取り付けるのと対角線上に窓を二つ取り付けるのでは風の抜け方がぜんぜん違います。
風の通り道を考える
風の抜けを考えることでお家の中に気持ちのいい風が流れます。
今後どんどん値上がりする光熱費のことを考えると「パッシブデザイン」を取り入れるのと取り入れないのとでは大きな差がひらきそうです。また、「パッシブデザイン」を効果的に取り入れ、必要最低限の窓を確保することでお家の外観がすっきりしシンプルになり、かっこよくオシャレなお家になります。性能は目に見えませんが建てた後で気にしておけばよかったと後悔する声が多いことは事実です。デザインももちろん大切ですが、一生に一度の大きな買い物で後悔をしないためにも性能をしっかり確認したうえで建てていただけたらと思います。なおかつ「パッシブデザイン」を取り入れることでより快適なお家になると思います。
この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。